外苑前の書道教室 墨礼会(すみれかい)|外苑前駅徒歩1分

南青山(外苑前)にある少人数制の書道教室

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新年あけましておめでとうございます。

遅ればせながら、新しい年が明けました。

平成最後のお正月を、いかがお過ごしでしたでしょうか。

皆様にとりまして、今年も明るい希望の見える、良い年でありますように、お祈り申し上げます。

そして、装い新たな、墨礼会を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さてそのすみれ会が今年ももう既に始まっております。

新学期開始で短縮授業の小学生Ⅿちゃんがみえたのは、午後まだ早い、日差しの暖かな時間帯でした。

学校の書き初め大会を明日に控え、昨年暮れからの練習の成果を確認がてら、一番乗りで今日もしっかりとお稽古する、意欲満々の頼もしさです。

そんなやる気はやはり確実に字の勢いになって伝わってくるものですね。

Mちゃんは昨年度、学生展で「特選」の受賞をされましたので、今年も秘めた思いがあるはずです。

今回も、学校の課題だけでなく、学生展の作品にも並行して取り組んでおられます。

書道が大好きです!というお年賀状をくださるMちゃんなので、一生懸命に書いて、今年もますます上達なさると思います。

190119書き初め美彩子

 

 

夕方になると、寒さはいよいよ厳しくなって、お稽古通いがさぞかしたいへんだろうなあと案じられます。

保育園帰りのママに連れられ小さな生徒さんがみえました。

まだ筆を持ったのは数回ながら、大きな筆に挑戦です。

四月からの就学なので、読めても思うように書けない文字があるのが普通のこの時期ですが、筆の持ち方や、紙へのおろしかたをアドバイスしながら、

固めの書き初め筆の力を借りて、しっかりとしたひらがなが書けるものです。

すきなお手本を選んでいただくと、テンポよく4種類もの言葉を、書いてくださいました。

小さな方ゆえ集中できる時間は限られていますが、元気良いかっこいい字が書けました。

満足そうなご本人とママに、私も嬉しくなります。初めての学生展挑戦を、楽しかったーと言ってくださいました。

審査を経て、優秀な作品に選ばれると、東京都美術館に陳列されますので、楽しみに待ってくださいね。

 

190119書き初め克恭

 

さて高校生のK君は、学校で選択した芸術科目の書道に力を入れるために、自ら望んでお稽古に通ってくださいます。

学校の授業で、空海の「風信帖」を臨書したので、学生展ではその集大成として、「風信帖」を半切に臨書作品として書いてみたい、と希望がおありでした。

お正月休みに、私の筆をお貸しして、参考手本を書いて差し上げましたので、勉強の合間を縫って、作品に書いて持ってみえました。

暮れのお稽古で大分書き込んでいたので、そちらのほうが出来は良いように思いましたが、忙中閑あり、とはいえ、忙しい高校生の意欲を思うと、

こちらも何かうれしくなって応援したくなります。

K君は、囲碁も将棋も強くて、和の心を極めようと決めている日本男児ですので、書道にも黙々と取り組んでいます。

受験を見据えて、そろそろ書道のほうはお休みされることになりますが、また時が来たら戻って来られるとのご挨拶をしてくれました。

青春は、忙しくて待ったなしのことばかりに満ちていますね。

K君、悔いない時間を送ってください。

それから、感心したもうひとつのことですが、筆をお貸しした時に、大きい筆の洗い方を、水場でお教えしたのですが、

今回帰ってきたその筆は、お貸しする前よりもきれいになっていました。

聞けば1時間かけて洗ったそうです。これはもう、大変なことです。

高校生の若さで、ここまでできることはとても稀なことです。恥ずかしながら私など、人の親になっていながら、

師匠が貸してくださった御筆を、洗い方が不十分で台無しにしてしまったことがあるのです。

ですから、筆をお貸しするときには、きちんとした状態で帰ってくることは諦めてお貸ししています。

自分で出来なかったことを、生徒さんやお弟子さんに期待するわけにはいきませんので。私の

師匠は私の失敗を笑って許してくださいましたが、私にその自信も余裕もありません。

 

そんな経験があるところに、K君の今回の、筆にまつわることは、頭が下がることでした。

一生の思い出になることです。

 

というわけで、長くなりましたが、我が生徒さんの、書道への取り組み方を、少しばかりご紹介いたしました。

人それぞれの思いがあるもの、是非とも新年をきっかけにして、気楽に書道をなさってみませんか。

お待ちしております。

2019年01月10日 16:00

古典研究会

このところ、これまでの厳しい暑さや豪雨続きをお詫びするように、いいお天気が続いていました。

所属する創玄書道会では、この土日に、恒例の「古典研究会」がありました。指導や作品選抜をするには、常に古典の勉強が基礎にあるべし、

との趣旨で催され今年は第37回を数えます。

 

今年の課題は、「張猛龍碑」「風信帖」「曹全碑」。講師の先生の解説と、続いての実技で、あっという間に熱い二日間が過ぎてしまいました。

講師の先生の筆遣いをじっくりと見つめ、朱を入れていただき、また、勉強の跡をご自身のテキストのあちこちに見つけて、、、

とても実践的で刺激的な時間をいただきました。

同じ題材を、書き手によりこんなにも違う表現として作品になることにも、魅力を感じました。

日頃気になっていた古典を取り上げていただき書き込んでいかれるのはとても有意義です。

そして同じように家のことや、家族のことをしながら、好きな書道を続けているお仲間と机を並べて、

またがんばろう、と力をいただいてきました。

 

 

慣れないブログで、のんびりがちの私は、ついその日に書けなくて翌日のご報告になったりもしますが、

どうぞお付き合いのほど。

 

 

2018年11月05日 10:56

創玄現代書展

10月30日(火)から、セントラルミュージアム銀座において、「創玄現代書展」が開催されています。

「今日の書を見据えながら「これからの書」を意識した魅力ある書を目指し(1)格調ある錬度の高い作、(2)作家の心や顔が見える作、(3)新鮮な感動をもった美しい作、これらをテーマとして」と謳われるように、活気あふれる、現代の書が集結しています。

昨日今日と見に出かけましたが、とても充実した時間を過ごすことができました。(実は私も、幸運なことに「選抜部門」に選んでいただき、展示されています。)

書道は線が命との、師匠の言葉がずっしりと響きます。

心のうちが文字となって紙の上に現出されて、見る人に何かを感じさせていたら、ほんとうに面白いことだと思います。

是非とも足を運ばれ、現代の書を堪能してくださいませ。(11月4日まで)

 

 

 

 

2018年11月01日 00:57

墨礼会(すみれかい)のホームページをオープンいたしました。

「外苑前 書の教室 墨礼会」では、書道の楽しさを見つけるお手伝いをさせていただきます。

文字は、日常生活での実用と共に、書という固有の美意識をもった芸術にまで発展してきたものです。

文字を書くことにおいての、「用と美」の二つの面は、過去から未来まで変わらない、日本の文化と言えます。

今の生活に、筆を持つことは、不要のこと、と片付けてしまうことはた易いことですが、一生関わっていく文字を、書道を通して見つめ直していただければ、やがて小さな新しい世界が見えてくることでしょう。

2018年10月31日 10:00

〒107-0062
東京都港区南青山2-27-28
グラン青山503号

080-3009-1224

受付時間 10:00~20:00
(平日:月〜土)

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